労働者派遣は、派遣元が自分の雇っている労働者を、派遣先の指揮命令によって派遣先に就労させる制度です。派遣社員は、基本的に派遣元と雇用関係を締結しています。派遣先は、職場の秩序維持のための指導や業務上の指揮命令を出すことは可能ですが、懲戒は不可能です。
派遣社員と雇用契約を締結している派遣元は、派遣先からの依頼を受け、要求されるスキルの持主を派遣し、その対価の報酬を派遣先からもらいます。期待していたサービスを大幅に下回っている場合は、派遣契約の債務を不履行したことになり、契約の解除が可能です。しかし、別の派遣社員への交代などを要求することは通常です。
派遣社員がミスなどをした時は、ミスの防止のための努力を派遣元に要求することは最初の対策となります。それから、派遣契約に従い、派遣社員に対して代替派遣や厳重注意をすることを考えましょう。
損害などが生じたら、派遣社員と派遣元に損害賠償を請求することが可能です。