マイナンバー「どうやって?」

取扱規程等は、具体的にはどのように策定すればいいですか?

マイナンバーを扱う事務の範囲、特定個人情報等の範囲、事務取扱担当者を明確化します。そして、明確化した事務において事務の流れの整理を行い、取扱規程等で特定個人情報等の具体的な取扱いを定める必要があります。
取扱規程等では、次の管理段階ごとに、取扱方法、責任者・事務取扱担当者及びその任務等につき取り決めるといいでしょう。
○取得
○利用
○保存
○提供
○削除・廃棄
 また、具体的に規定する事項に関しては、組織的・人的・物理的・技術的安全管理措置を盛り込むことが大切です。

 源泉徴収票の作成を行う事務の場合には、具体的には、次の事務フローに即し、手続の明確化を行う必要があります。
○従業員等より提出を受けた書類等を取りまとめる方法
○取りまとめを行った書類等の源泉徴収票等の作成部署への移動方法
○情報システムへのデータ(マイナンバーを含む)入力方法
○源泉徴収票等の作成方法
○源泉徴収票等の行政機関等に対する提出方法
○源泉徴収票等の本人に対する交付方法
○源泉徴収票等の控え、従業員等より提出を受けた書類及び情報システムで扱うファイル等の保存方法
○法定保存期間が過ぎた源泉徴収票等の控え等の廃棄・削除方法    等

 なお、事務フローに即して記す必要があります。マイナンバーの取扱いに応じて、事務フローを変更しなければならない場合があります。担当者の役割の明確化が手続の明確化につながります。

関連記事

  1. マイナンバーの利用目的の特定の事例としての源泉徴収票作成事務に、…
  2. 基本方針は、具体的にはどのように策定すればいいでしょうか?
  3. 入社時・源泉徴収票などの作成時・退職時の社員のマイナンバー、支払…
  4. 安全管理措置というのは、どのような内容で、どのように対応すればい…
  5. 書類にマイナンバーが付番される場合、法人が扱う事務であり、法人が…
  6. マイナンバーに関する安全管理措置の責任者を役員とする必要はありま…
  7. マイナンバー制度に対応するための作業として、どのようなものがあり…
  8. 報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書や不動産使用料等の支払調書に…
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

おすすめ記事

マイナンバーの利用目的の特定の事例としての源泉徴収票作成事務に、給与支払報告書や退職所得の特別徴収票も含まれますか?

マイナンバー法で、マイナンバーを用いることができる事務は限定的に規定されていますが、統一的な書式や次…

従業員が他の法人に出向又は転籍によって異動した場合、給与所得の源泉徴収票の提出につき、いずれの法人が個人番号関係事務実施者に当たりますか?

マイナンバーを記した源泉徴収票の提出義務者が個人番号関係事務実施者に当たります。源泉徴収票の提出義務…

入社時・源泉徴収票などの作成時・退職時の社員のマイナンバー、支払調書作成時の社員以外のマイナンバーを、それぞれどのように取り扱えばいいでしょうか?

入社時・源泉徴収票などの作成時・退職時の社員のマイナンバー、支払調書作成時の社員以外のマイナンバーに…

Q.年末調整の対象とされる給与について教えてください。

A.年末調整は、その年の最後に給与を払うときまでに「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している一定…

PAGE TOP